蒼空のファンタジア ~プログレと幻想趣味~

ホーム・ページ「プログレ・ファンタグラフィ」の管理人のブログです。南九州(宮崎・鹿児島)からあまり出たことのない管理人がのんびりやってます。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告 | ∧top | under∨

爪切りの日にフーシャ


フーシャ Fuchsia 「Another Nail」(1970)

今日は七草(七種)。今日七草粥を食べると万病が防がれるという。その材料の七草は前日の夜に準備して囃子歌を歌いながら包丁で叩くまじないをしておくのが正式とのこと。そこまで厳密にしなくても、野菜の不足する冬にビタミン源を補うという意味を考えると合理的な民俗だと思う。なので、セリ、ナズナ、ゴギョウ(ハハコグサ)、ハコベラ(ハコベ)、ホトケノザ(タビラコ)、スズナ(カブ)、スズシロ(ダイコン)の七つでなくても、積極的に七種の黄緑野菜を心がけて摂りたい。

さて、今日は新年になって初めて爪を切る「爪切りの日」でもある。このとき七草を浸した水に爪をつけてから切ると、風邪をひかないというまじないになるらしい。
爪と言えばnail。そこで、今日のプログレ曲はフーシャの「Another Nail」(このnailは「爪」でなく「釘」っぽいけれど)。フーシャというのはフクシアという木の英名。70年代初期の英国プログレッシヴ・フォークロック。話題に上ることは少ないが、これも捨てがたい魅力のあるバンドのひとつ。中心メンバーはトニー・デュラン(g, vo)、マイケル・デイ(b)、マイケル・グレゴリー(ds)の3人で、そこへさらにジャネット・ロジャース (vln, backing vo)、マドレーヌ・ブランド(cello, p, backing vo) 、ヴァネッサ・ホール=スミス (vln, backing vo) らの女性メンバーが参加している。摩訶不思議な雰囲気のストリングスがフィーチャーされることで、普通のフォークロックとはかなり異なった印象になっている。幽玄サイケデリックとでも言えそうな味わいだ。黒い色彩に包まれたジャケット・アートの女性も、よく見るとその髪の中に人の顔が絡み合うように浮かんでいて、なんともミステリアス。かなりいい感じのバンドなので、もう1曲、同アルバムのオープニング曲も貼り付けておこう。


フーシャ Fuchsia 「Gone with the Mouse」(1970)
 

【1月7日~今日は何の日】
七草 /爪切りの日 /千円札の日(1950年発行) /夕霧忌(1678年・大阪の名妓夕霧)
 
スポンサーサイト
別窓 | ブリティッシュ・フォーク | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨

いい石の日にストーン・エンジェル


ストーン・エンジェル StoneAngel 「The Bells of Dunwich ダンウィッチの鐘」(1975)

今日11月14日はいい石の日。「いい(11)石(14)」の語呂合せでもあり、また、石工職人が尊ぶ聖徳太子の命日で「太子講」の日に当たるということ。石 stone ということであれば、プログレ方面でも結びつくものはいっぱいありそうだ。すぐ思いつくところでは ジェネシス『怪奇骨董音楽箱』の「Seven Stone セブン・ストーンズ」とかカーン『宇宙の船乗り歌』の「Hollow Stone ぬけがらの化石」とかグルグル『UFO』の「Stone In ストーン・イン」とか。

ここでは、グループ名にも Stone が入っているというところで、ストーン・エンジェル StoneAngel を取り上げてみた。1975年の自主制作盤を1枚残している英国トラッド・フォーク・バンド。アルバム・リリース時はは女声ヴォーカルを含む5人のメンバーで、使用楽器はギター、ダルシマー、フルート、リコーダー、ベース、パーカッション、ハープシコード、フィドル、マンドリン、そしてヴァイオリンと多彩である。くぐもった雷の音のSEで始まる、ムードたっぷりのオープニング曲。演奏そのものは聴いてのとおり、いかにもな英国的翳りとマイナー感あふれるひなびたフォークだが、淋しげな教会墓地に立つ天使の石像のモノクロ・ジャケット・アートとも相俟って、いい味を出している。タイトルの「The Bells Of Dunwich ダンウィッチの鐘」もラヴクラフトの怪奇小説ファンの目を引く、思わせぶりなもの。正直自分も、グループ名、ジャケットのイメージと併せてこの曲のタイトルが気になってCD入手したくちだ。レア・フォークと言われていたこのバンドも近年、CDであればあっさり手に入るようになった。
 
別窓 | ブリティッシュ・フォーク | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨

魔物の夜 節分の夜

今日は節分。
といっても節分はもともと立春・立夏・立秋・立冬のことなので、
「春の節分」というのが正しいのだろうか。

昔から日本には、どっちつかずの中途半端な不安定な状態のものは
邪悪なものに取り付かれやすいという信仰があった。
"A"でもなく"B"でもなく、その境目の状態。
その境目には空間的なものもあり時間的なものもあった。

節分というのは季節と季節の境目に当る日であり、
当然この日も、悪霊である"鬼"が現れる日とみなされたのだ。

節分の夜は「魔物の夜」。
スプリガンス Spriguns "Devil's Night~魔物の夜"
アルバム"Time Will Pass~時鏡奇譚"(1977) 8曲目。
スプリガンスは70年代ブリティッシュ・フォーク系の中でも
プログレ度の高かった、時代的にもだいぶ後に活躍したバンド。



…さて、そういうわけで、
節分には悪霊払いとしていろいろな行事が行われてきた。

一番有名なのは豆まきだが、これは豆の持つ生命力を
悪霊を払う「魔滅」のパワーとしてとらえているといる。
ヒイラギの枝にイワシの頭を刺して玄関に立てたりするのも、
ヒイラギの葉のトゲやイワシの小骨と臭みに
魔を寄せ付けない力を期待したまじないである。

うちでは子供が大きくなったこともあってもう派手に豆まきとか
やらなくなったのだが、なんとなく節分使用の落花生は買ってくる。
(落花生を巻くのは南九州ヴァージョンらしい)
あと、近年流行っている大阪発祥の恵方巻きを食べる。

恵方巻きの具は七福神にちなんで、かんぴょう、キュウリ、シイタケ、
だし巻、ウナギ、でんぶなど7種類にするそうで、
その年の恵方に向かって目を閉じて一言も喋らず、
願い事を思い浮かべながら太巻きを丸かじり(丸かぶり)するということ。
(ウィキペディアより)

今年の恵方は南南東ということで、私も風邪&口内炎ながら
その恵方を向いてもくもくと恵方巻きにかじりついた。
早く体調が良くなるように願いつつ…
別窓 | ブリティッシュ・フォーク | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨

白雪と四季

今日は父の誕生日祝いで宮崎の両親宅へ

バースデーケーキは
CO-OP佐土原店内ゴローズのチーズケーキ白雪姫。
まんまるのドーム形をしたふわふわしっとりのチーズケーキ。
これが美味しくて、まるまる1ホールを一人ででも食べられるかもと思ったり。
1ホール17cmサイズで\1,200。

白雪=white snow といえば
英国プログレ・フォークのマグナ・カルタ Magna Carta に
"White Snow Dove"という曲がある。
アルバム"Songs From Wasties Orchard"(1971) 2曲目。

Songs From Wasties OrchardSongs From Wasties Orchard
(2009/07/21)
Magna Carta

商品詳細を見る


残念ながら、YouTube動画が見つからなかったので、
代わりに"Seasons"(1970)を。
しみじみとしたプログレ的情感が溢れるフォーク組曲。
リック・ウェイクマンがゲスト参加していることでも知られるアルバム。
最初に「冬」から始まるので、今の季節にもいい感じだ。


 
別窓 | ブリティッシュ・フォーク | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨

サンディ・デニーと海とねじれたキャンドル

今日、サンディ・デニー Sandy Denny の
ソロ・アルバム『The North Star Grassman and the Ravens』(1971)が届いた。
邦題は『海と私のねじれたキャンドル』。
Amazonを利用すれば、米英国からでも邦盤より安く輸入盤を購入できるので
その点では嬉しい世の中になったものだと思う。
今回買ったCDはデジタル・リマスターでボーナス・トラック3曲入りの
「Made in the E.U.」盤。

The North Star Grassman and the RavensThe North Star Grassman and the Ravens
(2005/06/07)
Sandy Denny

商品詳細を見る

1969~1970年にフェアポート・コンベンションの2nd~4thに
ヴォーカリストとして在籍したサンディが、
後に夫になるトレヴァー・ルーカスと結成した
エレクトリック・フォーク。バンド、フォザリンゲイ Fotheringay を経て
発表した傑作1stソロ。

また、サンディはレッド・ツェッペリンの超名作4th『IV』(1971)の
3曲目「The Battle Of Evermore 限りなき戦い」で、
ゲストとしてロバート・プラントとデュエットで歌っていることで、
70年代ブリティッシュ・ロック・ファンにも知られている。



こちらはフォザリンゲイの「Banks of the Nile」



1stソロはキーフによるストーリィ性の感じられるジャケット・アートも
また素晴らしい。
このジャケットでサンディは、取りだしたコーヒー豆の奇数・偶数で占う
「ジェオマンシー」のようなコーヒー豆占いをしているようだ。

作風としては伝統的トラッド・フォークと言うよりも
近代的なコンテンポラリー・フォークみたいだが、
英国フォークとしての味わいは抜群。

アルバムのオープニング・ナンバー「Late November」。



60年代末から70年代の英国フォークは、
よく、プログレッシヴ・ロックと同じフィールドで扱われたりする。
ロックが、フォークやジャズやクラシック、民俗音楽など、
非ロック的な要素を取り入れて表現力を拡大していったことが
プログレッシヴ・ロック誕生の大きな要因になっているように、
フォーク界からも自然とロックやブルースに近づいていったために、
両者の境界線が限りなく曖昧になっていって、
そこから新しい時代に即した音楽が生まれていったのだろう。
そんなことからも、70年代プログレ・ファンの志向が、
同時代のフォークに向かうのも納得できると思う。

サンディのソロ作品は翌1972年の2nd『Sandy』ではさらに完成度が高まり、
ソロ代表作として高評価を得ている。

SandySandy
(2005/06/07)
Sandy Denny

商品詳細を見る

 
別窓 | ブリティッシュ・フォーク | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨
| 蒼空のファンタジア ~プログレと幻想趣味~ |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。