蒼空のファンタジア ~プログレと幻想趣味~

ホーム・ページ「プログレ・ファンタグラフィ」の管理人のブログです。南九州(宮崎・鹿児島)からあまり出たことのない管理人がのんびりやってます。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告 | ∧top | under∨

節分にタンジェリン・ドリーム


タンジェリン・ドリーム Tangerine Dream
「3A.M. At The Border Of The Marsh From Okefenokee 境界線午前3時」(1976)

今日は節分。節分というのはその名の通り「季節の分かれ目」で、立春・立夏・立秋・立冬の前日のこと。昔からこういった「境界」にあたる、どっちつかずの場所や時期・時間には邪気が生じるとされていた。そのため、そういうところ、そういう日時では邪気を払う儀式が行われる。その中でも立春前の節分の豆まきによる邪気=鬼を払う儀式が現代も風習として残っているわけだ。「福は内、鬼は外」という豆まきのかけ声にも、境界の内と外という意識が表れている。

節分=境界ということで、今日の曲。タンジェリン・ドリームの「境界線午前3時」。『Stratosfear 浪漫』の3曲目。このアルバムはタンジェリン・ドリームがポップになったと評された1976年リリース作。確かに前作『ルビコン』(1975)、『リコシェ』(1975/ライヴ盤)までの反復パターンが深遠なシンフォニーを奏でるというスケール感からは後退した穏やかな肌触りの音になっているようだ。しかし、ここは無機的なシンセサイザー・ミュージックと有機的なロマンティズムの「境界」であり、邪気ならぬあえかな妖気とまどろみの時間が生まれ漂っているのが感じ取れる。ここにはまだプログレの緊張感と魔力が存在している。

同じく夜の時間を表現した、クラフトワーク『アウトバーン』(1974)の4曲目「深夜そして姿なき足跡」と聴き比べても面白い。こちらはかなり戯画的なイメージの曲だが、確かにタンジェリンの『浪漫』の音がこのクラフトワーク的な作風に近づいている感じがわかる。


クラフトワーク Kraftwerk
「Mitternacht 深夜そして姿なき足跡」(1974)


【2月3日~今日は何の日】
大岡越前の日(1717年南町奉行に就任) /神社本庁設立記念日(1946年発足) /大豆の日(節分の豆まきにちなむ) /乳酸菌の日(「にゅう(2)さん(3)」カゴメが制定) /雪池忌(1901年福沢諭吉の命日) /メンデルスゾーンの誕生日(1809-1847)
 
スポンサーサイト
別窓 | タンジェリン・ドリーム | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨

ピーター・バウマンの誕生日


ピーター・バウマン Peter Baumann 「Romance ロマンス」(1976)

今日はタンジェリン・ドリーム 70年代全盛期トリオのときのメンバー、ピーター・バウマン(1953-)の誕生日。バウマンは1971年、若干18歳のときに、アジテーション・フリーでドラムを担当していた同い年のクリストファー・フランケと出会った。そして二人してタンジェリン・ドリームの創立メンバーであるエドガー・フローゼ(当時27歳)にスカウトされ、クラウス・シュルツとコンラッド・シュニッツラーが脱退した後のタンジェリン・ドリームに参加することになる。バウマンは1971年の『Alpha Centauri アルファ・ケンタウリ』から1977年『Encore アンコール・ライヴ』のちょうどプログレ・ブームと重なっている時期にタンジェリン・ドリームで活躍した。年齢としては18~24歳だったわけで、その若さであの現代音楽的で難解と言われた音楽を演奏し話題になっていたというのも、今にして思うと面白い。

今回の曲は、バウマンがまだタンジェリン・ドリーム在籍中にリリースした1976年の1stソロ『Romance '76 ロマンス'76』から。このアルバムは、タンジェリン・ドリームでいえばポップになったと言われたりもする『Stratosfear 浪漫』の頃であり、バウマンのソロはそれ以上にポップ感があり、むしろクラフト・ワークやクラスターに近い印象がある。この「ロマンス」はA面の2曲目だが、B面は前半がミュンヘン交響楽団によるクラシカルな音を導入したシリアスなチェンバー・ロックにも通じるテイストになっていて、実に創作意欲に溢れたソロ作品であることが伺われる。ジャーマン・ロックの隠れ名盤の一つと言ってよいと思う。


ピーター・バウマン Peter Baumann
「Meadow Of Infinity 無限の草原」「The Glass Bridge 硝子の橋」(1976)
(1976)


【1月29日~今日は何の日】
人口調査記念日(1872年日本初の全国戸籍調査) /昭和基地開設記念日(1957年、南極に昭和基地を開設) /タウン情報の日(1973年『ながの情報』創刊) /エマヌエル・スヴェーデンボリの誕生日(1688-1772) /アントン・チェーホフの誕生日(1860-1904) /ロマン・ロランの誕生日(1866-1944) /ロバート・フロストの命日(1874-1963)
 
別窓 | タンジェリン・ドリーム | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨

ルビコン川で賽の投げられた日


タンジェリン・ドリーム Tangerine Dream
「Rubycon Part 1  ルビコン パート1」(1975)

今日は紀元前49年にユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)が軍を率いてイタリア北部のルビコン川を越え、ポンペイウスら元老院派との内戦に突入した日。結果、カエサルはローマを制圧、イタリア半島の支配権を得た。カエサルはルビコン川を渡るとき、「賽は投げられた (Alea jacta est)」と言ったとされている。

ということで、今日はタンジェリン・ドリームの「ルビコン Rubycon」(ルビコン川の綴りはRubiconなのでちょっと違うけど、そこは大目に見てください)。1975年同名アルバムより。A・B面で1曲約35分に及ぶ大作曲だ。A面のパート1だけで17分17秒あるのだが、残念ながら今回は前半7分強をカットしたヴァージョンの動画しか見つからなかった。
1970年にエドガー・フローゼ(g,p)、クラウス・シュルツ(ds)、コンラッド・シュニッツラー(cello,vln)という布陣でフリーフォームで実験的なジャズロック・アルバム『Electronic Meditation エレクトリック・メディテーション』によりアルバム・デビューをしたタンジェリン・ドリーム。翌1971年の2nd『Alpha Centauri アルファ・ケンタウリ(鈍色の世界に棲む 精霊たちよ!)』からはフローゼ以外のメンバーはすべて入れ替わり、3rd『Zeit ツァイト(われら、時の深淵より叫びぬ!)』でフローゼにペーター・バウマン(kb,VCS3)、クリストファー・フランケ(kb,VCS3)のトリオ編成となって、クラスター、クラフトワークらと共に当時のジャーマン電子音楽をリードしていくバンドとなる(ここに、元タンジェリンのクラウス・シュルツも加えられる)。そして、英・ヴァージン・レーベルと契約後に発表した1974年の『Phaedra フェードラ』により、シーケンサーによる脈動的なリズムを駆使した、マジカルな叙情性をまとった電子音楽の一つの完成形を示した。
『ルビコン』はそれに続く作品であり、さらに完成度の高まったイマジネイティヴで瞑想的な音楽になっている。これこそまさに1stアルバムに歌われた"エレクトリック・メディテーション"、邦題"瞑想の河に臥して"である。その瞑想の河こそ、紀元前のロマンへとタイムスリップするルビコン川だったのだ。
 

【1月10日~今日は何の日】
十日戎(恵比寿様の祭礼日) /初金比羅(一年最初の金比羅の縁日) /110番の日(「1/10」で110番。1985年警察庁が制定)/ 明太子の日(1949年、ふくやが明太子発売) /かんぴょうの日(「ー」と「十」で「干」になる) /インテリア検定の日(「イン(1)テ(10)リア」の語呂合せ) /さんま寿司の日(この日、熊野市・産田神社祭礼の直会に出される) /カエサルがルビコン川を渡りイタリアに侵入(BC49年)
 
別窓 | タンジェリン・ドリーム | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨

義務感の河に伏して 1Q84

以前は
義務感でプログレを聴くこともあった

音楽雑誌やライナーで高い評価が与えられているのだから
自分もこの曲から何か感じ取ることができなければと
なんだかよくわからないのに
そういう義務感で聴くわけである

思えば義務感で音楽を聴くなんて
退屈な音楽の授業でもなければありえない
それを自らに課すということを考えると
プログレを聴くとはいったい
自分にとってどういうものだったのかなんて思う

わけがわからないからこそ惹かれるものがある
そういう不思議な魅力に自分はとらわれていたのだろう
わからないのに何度も聴いているうちに
いつの間にかそれが愛聴盤になっている

タンジェリン・ドリーム TangerineDream の
『Electronic Meditation 瞑想の河に伏して』(1970)も
そのひとつ
前衛性と実験性に壊れされた悪夢のような音の一群

Electronic MeditationElectronic Meditation
(2005/02/15)
Tangerine Dream

商品詳細を見る

でも このジャケットを目にしてしまったからは
気にするなというのはとても無理だったアルバム

しかしプログレという音楽を経由したおかげで
許容範囲が広がったというか
今はどんな音楽でも楽しめるようになった気はする


さて とりあえず今日も
 義務感で
 『1Q84』を読み続けている

どうして
生殖行動でも
愛情行動でもないタイプのセックスに
村上春樹はこだわってるのかな
と作者の私生活を気にしたりしながら読む

考えてみれば人間の行うほとんどのセックスは
生殖のためでのものでも愛情ゆえのものでも
ないとは思うけれど

それから青豆(なんて名前だ)
彼女は最近まれに見る
サイアク(「サイテー」ではない)のヒロインだ
でもこの作品が万が一映画化されれば
かなり魅力的なキャラになるんだろう

映画といえば
村上作品は映画の豪華さが味わえる
数少ない小説のひとつではある

もうしばらく読み続ける

別窓 | タンジェリン・ドリーム | コメント:4 | トラックバック:0 | ∧top | under∨
| 蒼空のファンタジア ~プログレと幻想趣味~ |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。