蒼空のファンタジア ~プログレと幻想趣味~

ホーム・ページ「プログレ・ファンタグラフィ」の管理人のブログです。南九州(宮崎・鹿児島)からあまり出たことのない管理人がのんびりやってます。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告 | ∧top | under∨

クラッシュと田園フォーク・ヘロン

今日見た映画はポール・ハギス監督の『クラッシュ』(2005)。
アカデミー賞作品賞受賞作品。

クラッシュ [DVD]クラッシュ [DVD]
(2006/07/28)
サンドラ・ブロックドン・チードル

商品詳細を見る

これは昨日の『ロックンローラ』と同じく
『幸せのちから』に出ていたタンディ・ニュートンが
出演しているということで選んだ作品。
(DVDジャケットは、マット・ディロンとタンディ)
その他にもサンドラ・ブロック、ドン・チードル、マット・ディロン、
ジェニファー・エスポジート、ライアン・フィリップ、
ブレンダン・フレイザー、テレンス・ハワード、マイケル・ペーニャ
…となかなか豪華な顔ぶれである。

この映画では主役に相当する一人を決めるのは難しいが、
一番外側から事件を見られる位置にいる黒人刑事グラハムが
主人公に近い感じに見える。演じるのは『オーシャンズ11』シリーズで
爆発物・兵器の専門家を演じていたドン・チードルだ。

その彼の冒頭のセリフ。

「ふれあいだ。
 …町を歩けばたいてい人と身体がぶつかったりするだろ。
 でも、このロサンジェルスじゃ、
 人にぶつかるなんてことはない。
 金属とガラスのうしろに隠れてる。
 本当はみんなふれあいたいのさ。
 衝突し合って何かを実感したいんだ」

これは、彼が車の追突事故にあった直後のセリフだが、
交通事故/衝突=クラッシュ、ということで映画のタイトルになっている。
物語はこの冒頭シーンから36時間前に戻る。
そして、物語を最後まで見ているうちに、
彼のセリフの意味することがわかってくるのである。

起こってくるさまざまな事件が、それにかかわる人物を通して
つながりあっていて、それらのエピソードの組み合わせで
全体のストーリィが構成されている。

さまざまな人種の登場人物が出てくるところは、
スパイク・リー監督の『インサイド・マン』も思わせる。

各エピソードは差別や偏見にからむものばかりで、
そこから多民族国家であるアメリカの抱える問題点が
浮き彫りにされてくる…。しかし、これはアメリカだけでなく
私たちを含む世界中の人々が抱えるさまざまな心の問題について
考えさせられる、普遍的なテーマを扱った作品だと感じた。

そして、差別や偏見というものは、確かに悲しいことではあるが、
単純に「悪」として片付てしまえるというものでもないし、
また、差別や偏見を超えるものも人の心の中にはある、
ということも感じられる。

悪を告発するわけでもなく、理想的ストーリィを描くわけでもなく、
実に奥行きが深く、いろいろな感情を喚起し、
複雑な色合の豊かな気分を味あわせてくれる作品だった。
さすが、アカデミー賞作品賞受賞作である。


さて、クラッシュ crash。
イギリスの元祖田園フォーク、ヘロン Heron
1st『ヘロン Heron』(1970)2曲目に「Car Crash」という曲がある。
YouTube画像はかなり近年のもの。

ヘロンヘロン
(2008/12/19)
ヘロン

商品詳細を見る




アルバムの方は、小鳥の声などがそのまま入った野外レコーディングで、
この曲も「交通事故」をテーマにしながらも繊細で牧歌的な
フォーク・ナンバー。
この曲のように英国フォークの夢見るような幻想性は、
プログレの叙情的部分に通じるところがある。
スポンサーサイト
別窓 | サスペンス映画 | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨

ロンドンのロックンローラ

今日の映画DVD鑑賞は『ロックンローラ』(2008)。
ロンドンを舞台にしたガイ・リッチー監督のクライム(犯罪)映画。

ロックンローラ [DVD]ロックンローラ [DVD]
(2010/04/21)
ジェラルド・バトラートム・ウィルキンソン

商品詳細を見る

先日見た『幸せのちから』に、ウィル・スミスの妻役で出演していた
タンディ・ニュートンが出演しているということで選んだ作品。

ガイ・リッチー監督作品は、
同じクライム映画の『スナッチ』(2000)が大好きだったので、
かなり期待して観たのところ、スタイリッシュな演出は相変わらずで、
『スナッチ』ほどのぶっ飛び感なかったものの、楽しめた。

同監督では『スナッチ』と同じジェイソン・ステイサム主演の
前作『リボルバー』(2005)も、観てみたい作品だ。
その前の、元妻マドンナを主演にした『スウェプト・アウェイ』(2002)は、
ゴールデンラズベリー賞受賞の失敗作だが、この作品も気になる。
そして昨年公開の話題作『シャーロック・ホームズ』(2009)は、
純粋な意味でDVD化が楽しみ。

『ロックンローラ』で描かれるのは、
ロンドンを牛耳るギャングのボスとその腹心の男、
ボスの義理の息子のイカれたパンクロック・スター、
ロシアのヤバい大富豪、裏社会の小悪党たち、
そしてタンディ演じる犯罪者を手玉に取る会計士、という
悪くて個性的な登場人物たちのハラハラドキドキの駆け引き。
ロンドンって本当にこんなぶっそうな都市ところなのかと、
びびってしまいそうだ(笑)。

『スナッチ』では、86カラットのダイヤモンドを巡る争奪劇が
ストーリィの中心にあった。
『ロックンローラ』でもそんな感じで一枚の絵が出てくる。
それがどんな絵なのかは観てのお楽しみ。

そして話の最後に笑うのは誰かというと……
やっぱり、タイトル通りロンドンではロックが鍵を握るのかも?

『ロックンローラ』のオープニング&エンディング曲も印象的で、
フランスのエレクトロ・ハウス・デュオ、
ブラック・ストローブ Black Strobeによる「I'm a Man」。


別窓 | サスペンス映画 | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨

映画とプログレのGUN

プログレッシヴ・ロック・ファンのブログとして運営している
当『蒼空のファンタジア』ブログなのだが、
(ブログ名はピンク・フロイドのシングル曲「Point Me At The Sky」の
邦題の漢字を変えたもの)
最近は、レンタルDVDで見た映画の感想が半分以上といった感じ。
もっとも、以前から日常的な出来事にプログレの一曲をこじつける
というスタンスでやってきたので、その元ネタが映画になってきた
と言うことができると思う。

ところで、最近見ている映画は、全てがアクション&バイオレンス映画という
わけではないけれど、結構ストーリィ的に銃器類の出てくる作品だった。

実は自分にミリタリーファンの気があることもあり、
映画等に登場する銃器を見るだけでも結構ときめいてしまう。

もっとも、殺傷目的の道具である銃器類の存在を容認するということには
大いなるためらいがあって、かなりアンビバレントな愛好であるという
自覚も一方ではある。

『トゥモロー・ワールド』(2006)はテロが横行する混乱した近未来世界という
設定もあって、さまざまな銃器が使われていた。
S&W(アメリカ)、H&K(ドイツ)、ベレッタ(イタリア)、
ブローニング(ベルギー)、ジェリコ(イスラエル)などのハンドガン、
突撃銃でもカラシニコフAK-47、コルトM4カービン、エンフィールドL85、
IMIガリルなどなど。
こうして見ると音楽ファンとして注目するBGMが多い作品であると同時に、
ガン・マニアにも注目度の高い作品であるとも言える。

『インサイド・マン』(2006)では実際の銃器使用シーンは少ないが
犯人側の使うのはカラシニコフAK-47。
そのリーダー役のクライヴはルガーGP100リボルバーを持っている。
ニューヨーク警察側はH&K MP5短機関銃を使用。
デンゼル・ワシントン演じるフレイジャー刑事が、寝室でグロック17を
仕舞うシーンで一瞬大写しになるだけで、おお、思ってしまった(単純)。

『ハンコック』(2008)はアメリカ舞台のスーパー・ヒーロー物なので、
これもかなり豪華。
基本中の基本、ベレッタM92F、グロック17、H&Kマーク23ソーコム、
SIGザウアーP228などのハンドガンに M4カービンやH&Kの突撃銃、
ステアーTMP短機関銃、M11イングラム短機関銃、H&K UMP短機関銃…
S&Wの超有名リボルバーM29 44マグナムまで出てました。

私は兵器の中でも銃器(特にハンドガン)と戦車が好き。
そういった志向性から私の心理的な一面が診断できるのかも。


さて、銃=gun といえば、プログレで思いつくのが
パブロフス・ドッグ Pavlov'sDog の「ファスト・ガン Fast Gun」、
『禁じられた掟 Pampered Menial』(1975) 4曲目。
メロトロン入りの哀愁感もあるナンバーだが、
テンポアップするカントリー風のサビがあったり、
短いながらパブロフス・ドッグの魅力をよく伝えている曲だと思う。

禁じられた掟(紙ジャケット仕様)禁じられた掟(紙ジャケット仕様)
(2009/11/06)
パヴロフス・ドッグ

商品詳細を見る

ところが、YouTubeにはこの曲のいい動画がありません。

そこで別の曲、これも「gun」入りのタイトルで
エマーソン・レイク&パウエル EmersonLake&Powellの
唯一の同名アルバム(1987)から、
壮麗なバラード・ナンバー「Lay Down Your Guns」を。



エンディングの凝り方も心憎い。
80年代後半というリリース年から考えると
カール・パーマーでなくコージー・パウエルをドラマーに迎えた
この"変種"EL&Pの唯一のアルバムは、シンフォニック・プログレの様式を
見事に演出し直していて、よくできた作品だと思う。
別窓 | サスペンス映画 | コメント:2 | トラックバック:0 | ∧top | under∨

最高にクールな「インサイド・マン」

DVDで映画『インサイド・マン』(2006)を見た。

インサイド・マン 【ベスト・ライブラリー 1500円:サスペンス特集】 [DVD]インサイド・マン 【ベスト・ライブラリー 1500円:サスペンス特集】 [DVD]
(2010/05/12)
ジョディ・フォスターデンゼル・ワシントン

商品詳細を見る

これは先日見た『トゥモロー・ワールド』(2006)の主人公、
クライヴ・オーウェンつながり。
他にデンゼル・ワシントン、ジョディ・フォスターが
メイン・キャラとして出演している。
そして嬉しかったのは、やはり『トゥモロー・ワールド』に
出演していたキウェテル・イジョフォーも出ていたこと。
『トゥモロー~』とは180度違う性格付けのキャラを好演していた。

『インサイド・マン』はニューヨークを舞台にした銀行襲撃物。
この銀行襲撃のプロットが実によく練られていて、
それぞれに一癖も二癖もあるキレもののキャラである
クライヴ、デンゼル、ジョディのやりとりがまた
実にスリリングかつクールで痺れる。

アメリカ映画ながらクライヴ、キウェテルというイギリス人俳優が
メインに出演しているところからも、
同じく銀行襲撃物で1971年のロンドンを舞台にしたイギリス映画
『バンク・ジョブ』(2008/こちらは実話を元にしている)を
思い出したりもする。
ジェイソン・ステイサムを主役とした『バンク~』も素敵だったが、
この『インサイド・マン』も個人的に大当たりの作品だった。
過去見た銀行襲撃テーマの映画の中でもトップ・クラスかも。

監督はスパイク・リー。
さまざまな人種の登場人物が出てきて、
ちょっと人種に関する問題意識を喚起させるところもあったり、
いかにも彼らしい作品。

この映画の主題曲が「Chaiyya Chaiyya チャイヤ・チャイヤ」で、
なぜかインド映画『ディル・セ 心から』(1998)からの拝借曲。
しかし、これがまた印象的で「映画の愉しさ」が音楽と一緒に
心に染み込んで、酔いしれてしまうのである。


 
別窓 | サスペンス映画 | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨

ニコラスのNEXT-次-はウィル

先月は、『ノウィング』(2009)を始めに、
『バンコック・デンジャラス』(2009)、
『ゴーストライダー』(2007)
『ウィッカーマン』(2008)
『ワールド・トレード・センター』(2006)
『マッチスティック・メン』(2003)
と、今まで見ていなかったニコラス・ケイジ主演映画を見て、
最後の締めに
『NEXT-ネクスト-』(2007)を見た。

各作品でのニコラスの役柄は、

MITの宇宙物理学教授(『ノウィング』)
プロの殺し屋(『バンコック・デンジャラス』)
バイクスタントマン(『ゴーストライダー』)
白バイ警官(『ウィッカーマン』)
港湾局巡査部長(『ワールド・トレード・センター』)
詐欺師(『マッチスティック・メン』)
マジシャン/予知能力者(『NEXT-ネクスト-』)

…同じ俳優の違う役柄を次々見ていくというのは、
ドラマや演劇、映画ならではの面白さ。

最後に見た『NEXT-ネクスト-』

スマイルBEST NEXT -ネクスト- スタンダード・エディション [DVD]スマイルBEST NEXT -ネクスト- スタンダード・エディション [DVD]
(2009/10/23)
ニコラス・ケイジジュリアン・ムーア

商品詳細を見る

超能力絡みのサスペンスで、
原作はフィリップ・K・ディックの短篇小説。
「2分先の自分に関する未来」が見える男という設定による
初めて見るようなアイディアやシーンが満載。

テロ組織との派手なガンアクションもあったりするのだが、
不死身のスーパーヒーローというわけでもないのに、
銃弾の飛び交う中を手ぶらで平然と歩いていくシーンは、
なかなか新鮮だ。

肝心のストーリィが「終わらないまま」、というラストも、
初めて見たような気がする。
完全なエンターテイメント映画なのに、
同時に定型を壊すような試みもあって、なかなか楽しめた。

このニコラス・ケイジ・キャンペーンに続いては、
『7つの贈り物』(2008)から始めて、

7つの贈り物 コレクターズ・エディション [DVD]7つの贈り物 コレクターズ・エディション [DVD]
(2010/03/03)
ウィル・スミスロザリオ・ドーソン

商品詳細を見る

『ハンコック』(2008)
『幸せのちから』(2006)
『アイ・ロボット』(2004)
と、ウィル・スミス主演映画を見ているところ。
(マシスン原作の素敵な廃墟映画
『アイ・アム・レジェンド』(2007)はすでに鑑賞済み)

この「主演俳優で選ぶ」を始めて、
DVD選びに迷って時間がかかることがなくなった。
我ながらいい方法を思いついたものだと思う。
 
別窓 | サスペンス映画 | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨
| 蒼空のファンタジア ~プログレと幻想趣味~ | NEXT
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。