蒼空のファンタジア ~プログレと幻想趣味~

ホーム・ページ「プログレ・ファンタグラフィ」の管理人のブログです。南九州(宮崎・鹿児島)からあまり出たことのない管理人がのんびりやってます。

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旅券の日にパスポート


パスポート Passport 「Cross-Collateral」(1975)

今日は旅券の日。1878年に「海外旅券規則」が外務省布達第1号として制定され、「旅券」という言葉が初めて法令上使われた日。今では旅券というよりパスポートといった方が通りがいいだろう。

パスポートというと、そのままこれはドイツの70年代ジャズロック・バンド。70年代中頃まではかなりプログレ寄りのハードな演奏をしていて、もちろん変拍子もあり、なかなかいい感じである。中心となるメンバーはアメリカ・ニューオリンズでの活動歴もあるサックス奏者クラウス・ドルディンガーだが、1973年の3rd『Abbiamo Tutti Un Blues Da Piangere』から加入したカート・クレスのドラムも凄い。70年代後期になると心地よいフュージョン・サウンドになっていく。これも悪くない。
今日の曲はパスポートの1975年の5thアルバム『Cross Collateral』の2曲目表題曲。程よくスリリングでタイトなインプロヴィゼーションの迫力はなかなかのもの。ところどころアレアのような感じさえある。ただ、中途半端なジャケット・アートはちょっともったいなく、もっとルネ・マグリット的な画風を活かした徹底的にシュールさを感じさせるものだといい気もするが…まあ、これはこれで時代を感じさせる味があるといえるかも。


【2月20日~今日は何の日】
世界社会正義の日 /歌舞伎の日(1607年の出雲の阿国が披露) /漱石の日(1911年夏目漱石が文学博士を辞退) /旅券の日(1878年「旅券」という用語を使用) /普通選挙の日(1928年実施) /アレルギーの日(1966年免疫グロブリンEを発見) /交通事故死ゼロを目指す日 /尿もれ克服の日(「尿(2)も(tow=too)れ(0)」) /志賀直哉の誕生日(1883-1971) /石川啄木の誕生日(1886-1912) /多喜二忌:小林多喜二の忌日
 
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風の日にウィンド


ウィンド Wind
「Dragon's Maid 竜の娘」(1972)

今日は「吹(2)く(9)」の語呂合わせで風の日。だから何をする、とかいう日ではないようだけどが、2月4日のブログにも書いたとおり、立春から春分(今年は2月4日~3月20日)までの間に吹く平均風速8m/秒の南寄りの最初の強風が「春一番」ということになる。

風と言えば、昨年の東日本大震災による原子力発電所事故で、風力と太陽光という地球上に偏在するユビキタスでクリーンなエネルギーが注目を集めている。もっとも、日本人が陥りやすい"やり過ぎ"による逆効果、そして、原子力発電所の開発により発生した巨大な利権による行政の歪みという過ちに再び陥らないよう十分に注意しなければならない。それでも、風力と太陽光がお互い補完し合うハイブリットで小規模分散型の発電への取り組みは必要だと思う。特に3万kmという世界有数の長さの海岸線を持つ日本に適した、洋上風力発電の開発と導入に期待したい。洋上に持っていくことで、近年問題とされている風力発電の風車による低周波音被害も防がれるのではないだろうか。

さて、風の日ということで、今日はドイツのウィンド。
ジャーマン・ロック、クラウト・ロックというときに連想されるエレクトロニック(電子的)、エクスペリメント(実験的)なイメージとは異なるシンフォニックな作風のバンド。同じ叙情派であってもヴォーカルがジェネシス風なところはノヴァリスと一味違うし、今回の曲のメロトロン、ドラムの入り方などは初期キング・クリムゾンを思わせる。1972年の2ndにして最終作『Morning モーニング』の3曲目。1stはオルガン・ハードであったけど、この2ndでファンタジックなサウンドになった。メルヘン調のジャケットもあって、人気の好盤。


【2月9日~今日は何の日】
漫画の日(手塚治虫の命日) /ふくの日(下関のフグ)・服の日・福の日(「ふ(2)く(9)」) /風の日(「吹(2)く(9)」) /肉の日(「に(2)く(9)」) /ダニエル・ベルヌーイの誕生日(1799-1782) /キャロル・キングの誕生日(1942-) /手塚治虫の命日(1928-1989)
 
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ダモ鈴木とディーター・メビウスの誕生日

今日はジャーマン・プログレの2人の重要なミュージシャンの誕生日。


カン Can 「オー・イエー Oh Yeah」(1971)

ダモ鈴木(鈴木健二)(1950-)
2010年7月刊行の『レコード・コレクターズ増刊 プログレッシヴ・ロック』で、ついにジェネシスを押しのけてジャーマン勢からプログレ5大バンドに選ばれたカン。そのカンの初代ヴォーカリストであった黒人彫刻家、マルコム・ムーニーの後任として二代目ヴォーカリストとなった日本人ヒッピー・アーティスト。即興で歌われる彼のヴォーカルはカンの音楽の呪術性をいやが上にも高めている。
今日挙げた曲はジャーマン・プログレにダモによる日本語歌詞が乗る摩訶不思議な瞬間を味わえるお馴染みの曲「オー・イエー Oh Yeah」。『フューチャー・デイズ Future Day』(1973)とともにカンの代表作/最高傑作とされることの多い『タゴ・マゴ Tago Mago』(1971)の3曲目。



クラスター Cluster 「In Ewigkeit 無限」(1976)

ディーター・メビウス Dieter Moebius(1944-) 
ハンス・ヨアヒム・レデリウスと共に電子音楽バンド、クラスター Cluster で1971年から活動(前身のクラスター Kluster を入れると1969年から)。その演奏は大衆音楽というよりは現代音楽に近い実験的電子音楽であり、いや、むしろ音楽でもなく"音響"と言えるかもしれない。これも"プログレッシヴ"のひとつの形である。あまりの規格外な音に、ハウスやテクノ方面から注目されるようになるまでの長い間、なかなか評価されなかった。しかし、小中学生の頃から前衛的な芸術や文学が好きなヘンな少年だった自分は、彼らのようなジャーマン・エレクトリック系の音楽には強く惹かれたものだ。昔はあんなに難解に聞こえた音が、今聴くと不思議と心地よく聴こえるのが面白い。
今日はそんな彼らの"音"が、アルバムを重ねるごとに聴きやすく音楽的に変容していった過程で、甘美ともいえる世界を生み出した「In Ewigkeit 無限」。1976年の名作『ゾヴィゾーゾー Sowiesoso』7曲目のラスト・ナンバー。


【1月16日~今日は何の日】
禁酒の日(1920年アメリカで禁酒法実施) /囲炉裏の日(「い(1)い(1)炉(6)」) /籔入り(奉公人や嫁が実家へ帰ることができた日) /初閻魔 /念仏の口開け /映画監督ジョン・カーペンターの誕生日(1948-)
 
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クリスマス/スケートの日にバース・コントロール


バース・コントロール Birth Control 「Skate-board Sue」(1978)

メリー・クリスマス!
今日はローマ教皇ユリウス1世がイエス・キリストの生誕日と定めた日、クリスマス。キリストの死後300年程経って、便宜上古来からの冬至の祝祭日あたりに統一したものなので、本当にこの日だったのかは定かではないのだけど、別にクリスマス的には問題ないと思われる。

さて今日は、スケートの日でもある。1861(文久元)年、イギリスの探検家トーマス・ライト・ブラキストンが、函館に滞在中、日本で初めてスケートをした日。
そこで、今日のプログレ動画、バース・コントロール Birth Control の「Skate-board Sue」。1977年のスタジオ盤9th『Increase 増殖』収録曲。ファンキーなノリのご機嫌な曲だけれど、ギターやキーボードのプレイがハード・ロックを保っている。ドラマー兼ヴォーカリストのバーンド・ノスケ Bernd Noske がスタンディングでドラムを叩きながら歌ってるのが楽しい。英国のバンドと比較しても全く遜色の無い個性的なジャーマン・ハード・プログレで、個人的にはかなり好きなバンド。基本はハードロックながら、7th『Plastic People プラスティック・ピープル』(1975)、8th『Backdoor Possibilities 裏口の可能性』(1976)から、この『増殖』にかけては、聴きやすく、かつ、十分なプログレ度を持つ好アルバムだ(もちろんここに至るまでのアルバムも素晴らしい)。70年代のジャーマン・ロックというと、エクスペリメンタル系やシンセ音楽系のイメージが強いけれど、このバース・コントロールのようなハードロック系や、また、シンフォ系にも良質なバンドが多いので、もっと聴かれ、語られていくと嬉しい。

画像は無いけど、こちらが同曲のアルバム・ヴァージョン。




【12月25日~今日は何の日】
クリスマス/昭和改元の日(1926年大正天皇が崩御)/スケートの日
 
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バミューダ・トライアングルの日にトリアンヴィラート


トリアンヴィラート Triumvirat 「Triangle トライアングル」(1974)

今日12月5日はバミューダ・トライアングルの日。1945年、大西洋上のフロリダ半島・バミューダ諸島・プエルトリコの三点を結ぶ海域で米軍機が突然消息を絶った日。多くの船や飛行機が行方不明になっているこの海域は、魔の三角海域「バミューダトライアングル」として有名になった。現在では、この海域で特に異常に遭難事故が多いという事実はなく、超常現象ビリーバーによって記録が誇張・改変されたり、全くない事件がでっち上げられたりしていたことがわかっている。人間が「事実」よりも自分が信じたいものを信じる感受性・想像力が豊か過ぎる動物であることを示す典型的な事例のひとつ(そして、このような事例は無数にある)。
そもそも、このトライアングル=「三角地帯」というのが象徴的で、キリスト教でいわれる「三位一体 Trinity」("父(神)"と"子"と"聖霊")と結びついて神秘的なイメージが強化されている。

今日の一曲はトリアンヴィラート Triumvirat の「トライアングル」。グループ名からして「3」を示す「Tri-」がついたドイツのケルン出身のキーボード・トリオ。2ndアルバム「lIlusions On A Double Dimple 二重靨(えくぼ)の幻影」3曲目。組曲構成の中の1曲なので途切れた終わり方をしている。聴いてのとおりキーボード/ピアノのユルゲン・フリッツ(kbd, vo)のプレイには随所でE.L.&P.を想起させられるが、エピゴーネン(模倣)にとどまらぬセンスとオリジナリティを感じる。クラシカルなキーボード・トリオとしてより"純化"されていると言っていいかもしれない。結成はまだE.L.&P.がいなかった1969年であり、最初はE.L.&P.前にキース・エマーソンが在籍してたザ・ナイス The Nice に影響を受けていたとのことだ。「二重えくぼの幻影」はアメリカでもリリースされて人気を博し、バンドはアメリカでフリートウッド・マックの前座として公演も行っている。続く3rd「Spartacus スパルタクス」(1975)はさらに欧州、北南米でヒットした。しかし、成功の後の混乱というものはつきもののようで、バンドはしばらく不安定な時期を過ごし、徐々に方向性を転じながらプログレ・ブームの終焉と共に1981年に解散している。だが、そのプログレ的なテクニカルさとキャッチーなメロディーのバランスのよさはシンフォニック・ロックの理想形であり、70年代ジャーマン・シンフォの代表格として永く記憶にとどめられていくバンドであることは間違いない。

【プログレ・ミニ知識】
「Tri-」名の70年代キーボード・トリオというと、同じドイツにトリトナス Tritonus、トリロジー Trilogue、イタリアにトリアーデ Triade がいる。フランスにはそのものズバリのトリアングル Triangle がいるが、こちらはツイン・ギター&サックスで5人編成のジャズロック・バンド。
 
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